mekab2007-05-07

雪国 (新潮文庫)


読む前は、自分のなかで勝手に駒子像をつくって憧れて、わたしも駒子みたいになりたい!と思っていました。けれども読んでみたらわたしはぜんぜん駒子じゃなくて、どちらかというと葉子でした。わたしには葉子のような美しさはないけれど、なんだか哀れで寂しげで狂気じみた葉子は、気持ちの悪いわたしに少しだけ重なる気がしました。というか重ねたくなりました。夕景色の窓や、雪景色や、駒子のほっぺたや、紅葉や、夜の火事など、描かれている情景の色がすべてとってもきれいでした。不幸に向かってゆく美しさです
まあわたしみたいな高校生には本質は理解できていないのでしょうけれども。素直にすてきとおもった あ