2014-01-01から1年間の記事一覧

人生は、わたしとわたしのお付き合い。そう思いませんか。どこまでいっても、わたしはわたしにしか出会えないんだもの。さみしい。

働きはじめて半年、やっと少しの余裕ができて、カーテンを買いかえた。刺繍の入ったレースのカーテン。わたしの買った、刺繍の入ったレースのカーテンが揺れている。 刺繍の入ったレースのカーテンは、わたしの思考をゆるさない。働きはじめてからの半年で、…

わたしのポケットの中には、子供が宝物だと言ってくれた、つるつるでぴかぴかの黒い石が

「この時間は、本を読む時間です」と閉じ込められた図書室の、本のなかには「学校なんて、行かなくていい」と書いてあること、気がつくのは、いったい何人の子供だろう。

昨晩布団のなかで「栗山ちあきや水原きこを好きな男の人の裏返しが、きむ兄と結婚する辺見えみりだ!」ウッシッシと寝たのですが、朝起きておもいかえしたら、それほどウッシッシというかんじでなかった。

自分がいるせいで煩悩が生まれている、自分がいなければ煩悩は生まれなかったのに、とおもうので、自分で自分をとても穢れていると感じるし、不貞を女性に押しつけて殺してしまう文化の、若い女性の存在そのものを穢れとするその感覚は、むしろ女性の中にこ…

という話をお泊りにきた友達とべろべろに酔いながらしていて、「もういやよわたし、出家したいわたし、寂聴になりたい、2人で寂聴になろうよ」と言ったら、「寂聴はもっとビッチなんだよ、寂聴になるにはきみにはビッチ度が全く足りぬよ」と言った彼女のお…

すきです、つきあおう、などと言って、そこからなにをしてもいい関係がとたんに始まるという契約が、とても不自然におもえてなりません。本当はもっとグラデーションのはずであります。なんだか良いわとおもっている2人がなしくずし的にだんだん近寄ってい…

今夜は誰も寝てはならぬ

マイノリティの歌として理解されることが多いのかもしれないけど、求婚者を次々に殺しては泣いているお姫様の歌にもきこえる。 お姫様だから、美しいから、ただそのために求婚されるトゥーランドットとわたしたちのどこに違いがあるのか。ひとからすきだと言…

二段ベッドの上の段を解体して引き払ったら、下の段で寝ていたわたしが、毎日毎日見上げながら眠りに落ちるなかで上の段がつくる小さな天井に溜めた孤独が、部屋の天井に放たれて、いまふよふよと漂っているのが、見える

水道橋

黒い革の靴にどろんこがついたので道路わきの雪を靴のさきっぽにのせて隠しながら歩いた。

臆病な自尊心と尊大な羞恥心に支配されている青年はたくさんいるけれど、その比重が、臆病な自尊心に傾いていると彼は大変に純粋な青年に感じられるし、尊大な羞恥心に傾いていると彼は大変に危険な青年に感じられる。

体育の先生に好かれない類の子

「○○はえらいね、それに比べて○○は、しっかりしなさいよ」 わたしは前者として扱われることが多いので、よく上げられるのですが、それは下げることによって愛情を伝えられている後者の子の、その比較対象として上げられているにすぎないので、うぬぼれてはな…

オリンピックがはじまってからわたし「ふなきー」と何回も言っている。長野オリンピックのジャンプのウェアのあの、きれいな虫のおなかの色みたいな、なんともいえないエメラルドグリーンがだいすきだ。 昨日天袋の掃除をしていて脚立から落っこちたのですが…

ひとは誰とも分かりあうことはできないので、畢竟、誰でもよいのです。だけどひとりではとても居られないから、誰かを選んで、誰かと居るのです。誰でもよいのに、誰かを選んで、誰かと居るのです。誰でもよいのに、誰かを選んで、誰かと居る、そのなかで、…

「生きていることはそれだけで不潔なことなので死にたいな」とおもいます。

毛が飛び散るふわふわのアンゴラのセーターを着ることで「それ以上ちかづかないで!」という意思表示をしています

知らないこと知りたいの

「どうして片手だけ手袋してるんですか?」 「地獄先生だからよ」

「このまましんじゃってもいいかも」とおもう瞬間は、なにも特別なときにあるとは限らない。もう買い替えどきのぼろぼろのヘッドホンでマイブラッディバレンタインを聴いていた、バイト帰りの夜道、小さな三角の敷地の公園に生えた、まるでゴッホが描いたみ…

今度わたしどこか連れていってくださいね

「サブカルふしぎちゃん」と言われてものすごく腹が立ち「わたしはサブカルふしぎちゃんではない。しんり(真理)ちゃんだ!!」と思うや「えっ、しんりちゃんとはどういうことですか・・・?」と自問が始まって怒りがおさまった。 「どういうことですか・・…

ツァラトゥストラやこの人を見よを読んでいないひとが単なる語彙としてニーチェの話をしてきたので「きみの話にはまるで色気がないわ。その人の生きざまに必然的な実感があってはじめて知識は知識たりえるので、必然性の色気が漂うまで二度とニーチェについ…

春みたいなひと 夏みたいなひと 秋みたいなひと 冬みたいなひと

「たのしみにしてるね」と言ったお出掛けが急にめんどうになったりする。「してしまう」とおもうと辛いけど、「したいからしてる」とおもえばとたんにこころはさらさら。じゃあどうして涙がでるのかな。すべては「したいからしてる」はずなのに。もう大人な…

ひとのいとなみ

防犯登録の確認でお巡りさんにとめられそうになるたび「遅刻しそうなんでーす!」と言ってピューッと通り過ぎる「遅刻かー!」という声を背中で聞く

わたしが描いた、わたしと彼のらくがき、「机に貼るから捨てないで」と言ったきり、彼はいない。すべてのさよならはいつの間にか通り過ぎてる。

常時脈拍が100以上あるので、ゾウの時間ネズミの時間の理論で言ったらわたしは早死にだ

小学生のとき、体育の授業のサッカーで、ボールを袋叩きにするようにして大移動していく女の子たちの群れを、なんだあれと遠くでぼうっと眺めていたら、先生に「つったってないでディフェンスしにいきなさい」と言われたのでディフェンスをしたところ、その…

「このあいだあなたのことを考えていてこんなことを思った」「このあいだこんなことをしていたときあなたのことを思い出した」などというようなことを伝えると、そのひとに嬉しそうにしてもらえることが多いので、わたしはよくする。たとえば「このあいだ自…

「わたしは少なくとも自分の健康をたもつためのお金は稼げるようにならなくちゃいけない」と考えたのは、わたしに矛盾していたのかもしれない。弱いなら、弱いで、すきなことに身をやつし、ぶっこわれてしまったほうが、弱いことを弱いまま享受したというこ…

もう二度と降り立つこともないだろう駅を、なんの感傷も抱かずに立ち去れてしまうのは、どうしてなんだろう