2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

冷酷になりたい。 どんなに泣いていてもわたしに見える、「ミネラル麦茶」「ガツンとみかん」「TSUTAYA」の文字。どんなときも、見えている、俗物。泣くこと以外がまっくらになったら、わたしは洗練された涙を流せるんだろうか。 絵以外がまっくらに…

世界が襲いかかるように近寄ってくるものだから、「くるなーっ」とその距離感を保とうとするひともいれば どんどん遠ざかっていく世界に少しでも指先を触れようと、「まってくれーっ」と追いかけるひともいる

子どものうちからなんらかの選択はしていてその裁量はあるけれど、ほとんどは環境とか親とか時とか、本人にはどうしようもできないことによって決定されていくだろう。本人の選択すら周囲に決定されているにすぎないともおもえる。 だからほとんどのひとは“…

百年たったら帰っておいで

優れたひとの、冷淡さは、うつくしい。ふかくふかく潜ったところ、ひとはどうしようもなく不平等。 ああ、でも、だけれども、一方の夢にやぶれたかれらの、あの、灰色の背中は。かれらの、かれらの輝きは。わたしの眼を焼いた。わたしの眼は、焼かれた。

「ティーバックってくいこんで痛くないですか?履く勇気がでなくて・・」「案外だいじょうぶだよ。ティーバックにするとズボンを履いたときにパンツの線が出ないからいいよ」 という問答をよく聞くけど、くいこんだティーバックの線がズボンに浮き上がってる…

かぜたちぬ

飛行機の設計を目指す少年の夢に現れる、その先駆者のイタリア人カプローニは、少年に、その夢の美しさ、そして恐ろしさを謳う。少年に向けられるその言葉は、同時に、わたしたち現代の「日本の少年」にも向けられている。 寺山修司の、「美しすぎる童話を愛…

「右へ駆けた彼に銃弾が当たって、左へ駆けた僕へは当たらなかった。いったい彼と僕に何の差があっただろう。」生き残った人たちのなかで、死んだ彼へ思いを馳せるのは幾人くらい。 彼と僕の、その一身に背負った希望に、期待に、その輝いた目に、いったい、…

聖母も女神も戦闘美少女も、全部つくってくれたのは男のひとなんだよなあということを忘れるとよくない女神のこころ作者: ハリー・オースティンイーグルハート,Hallie Austen Iglehart,矢鋪紀子出版社/メーカー: 現代思潮新社発売日: 2000/12/01メディア: 単…

こどものころのヒステリーが、おとなになる(おとなになるということは社会化されることだ、コミットすることだ、よきふつうになることだ)というヒステリーに形をかえて、発症しているようにもおもう あなたもわたしもいくばくか じぶんでつくりだした毒に…

アメリカのひねくれものたちにとってジャスティンビーバーが一体どんな存在なのか、正確に思い知ることはできないけれど、ジョン・ケージの「4分33秒」のコメント欄に、「ジャスティンビーバーにカバーしてほしいぜ」とあったのは、アンチジャスティンビ…

運に恵まれず夢破れたひとたちは、未開の民族の少女の、そのついに最期までひとの目に触れることのなかった絶対的な美しさのようで。

ひとを、“表現することから降りることにしたひと”と“表現することから降りないことにしたひと”に分けるとしたら、その両者の、“おとなになること”は違ったものなんじゃないか。 前者にとっての“おとなになること”論を後者に押しつけたら違うし、後者の“おと…

わたしのなかの性格の悪い部分を総動員すると、「思い上がった連中にはぶすの娘が生まれろ」というところに着地する。そしたらいろいろわかる。

眼に太陽が滲み入って、痛い。

ねむれないので、こっそり買っていた だっさい を一杯のんでしまうという、失態 ひとまえでお酒をのんだりご飯を食べたりするのは、欲望にまけているようすを晒すようでわたしははずかしくおもうのですが、寝ているところをみられるのは、いっこうかまわなく…

ヒトとしか言いようのない、ヒトのありさまに目を瞠れよ。そうしてから、考えはじめてよ。

自分でなにかをしている女の人たちでさえ、優秀な男の人とパートナーになって高められたいって思っていたりするからいらいらしちゃうんだもん そういういみではイワイシマコとか好き スナック菓子を食べたら、べろがとてもいたくてやってらんない

真珠のネックレスをして、チェックの半ズボンを履いたおばさん。フクシアピンク色のシャツを着て、しゃがみこみながら自分のリーゼントを手鏡で眺める60歳くらいのおじさん。 新宿を歩いていたらどの人だって、トーマスルフのポートレートみたいに、浮き上が…

だというのに、わたしはこの容れ物のなかでひとり世界にうち震えたり爆笑したりしているのだから、いったい、なにを生きているんだろ

いくらばたばたしたって、この容れ物のなかからは決して出ることができないんだから恐ろしい わたしの思考のような、自我みたいなものが、わたしのヒト型の、壁をほうぼう叩くけど、開きっこない。 どんなに美しい世界とも、わたしはこの容れ物ごしにしか触…

「きわめて薄い絹地等に」という針である。紙に穴をあけるのがすきだ。一ミリにみたない穴がたくさんあくと、紙はぽこぽこ立体になって、人肌のように、きらきらしはじめる。 だからって、わたしは「モスバーガーが一番好き」と言う女の人ではない。

すきな人はずっとわたしに理解できないものとして在ってほしいのである 理解できないということは興味が持続するからである だから反対に、ひとがわたしのことを手中というか、想定する範疇に入れてぬくぬくと理解しているのをかんじると、とてもいや じろじ…