2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

きょうの読書(太宰治)

つくづく私は、この十年来、感傷に焼けただれてしまっている私自身の腹綿の愚かさを、恥ずかしく思った。叡智を忘れた私のきょうまでの盲目の激情を、醜悪にさえ感じた。 (「新樹の言葉」より) 弱いから、貧しいから、といって必ずしも神はこれを愛さない…

わたしは全く現実を受け入れられていない。「綺麗」と「汚い」のルールを自分でつくり、そこに納まり解釈しようとしているだけ。ほんとうは、蚊帳の外。でもわたしのルールが真実であるほうが、世界が美しい気がして。

胸の中心あたりで蜘蛛の子が散る。大量の蜘蛛の子が散って、散り続けて、脳天や指先からだんだんぎゅうぎゅうに、体中に蜘蛛の子が詰まっていく感じ。 いちばん清純なふうの友だちの、とても汚い話を聞いて。トイレでって、あんた、アメリカ人か。お客さんの…

椎名林檎って寺山修司好きだって公言してるのかとおもってた。ちっちゃいときどっかでそう書いてあるの見かけた気がするけど、気のせいですか。好きなもの晒すのって手のうち晒すようで恥ずかしい、晒せるくらい自己確立しろって話かもしれませんが 「あーき…

今やっているバイトの関係で、駅前でビラ配りをしなくちゃいけないときがある。ビラ配りってなんだか派手な人がやっていることが多いけど、わたしは違うんで、不憫さを兼ね備えて、マッチ売り的。一番もらってくれないのはおねえさん、おにいさんとおばさん…

例の吐き気

わたしには小さいときから、何の言葉に当てはまるのかわからない気持ちがある。 その気持ちは、プールの授業の更衣室、クラスの女の子たちの喧騒の中で、てるてるぼうずみたいなタオルの下の自分の裸を見たときに巻き起こる。 小さいころからの友だちが彼氏…

わたしが、頭が悪い、とか、尊敬できない、と思う人に好かれたり同情されたりすると、わたしは嫌な気分になる。それは、あなたなんかに分かるようなわたしじゃないですけど、と思うからだ。たとえばわたしが「寂しい」と言ったときに「そうだよね、寂しいよ…

体裁のために排泄の場所をなすりつけ合ってる いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、いやだ、きもちわるい、きたない、経験談をつくり、孤独を癒している幻想、いやだ、本能のためなら、いいけど、体裁のためにやってるやつが少しでもいるかと思うと、吐…

学校がお休みだとひとと接しなさ過ぎてわたしはダメになっちゃいそーだ 今日は駅でおじさんが落っことした電池パックを拾って、渡したときの赤いほっぺのおじさんの笑顔が唯一 なんか、ヒューマン。ヒューマニズム。のようなもの。おじさんありがとちゃん ニ…

女はほんとうにものごとの構造に挑戦することに興味がない 女からキュビスムが生まれたわけないということ。やっぱりそれは男から生まれた。 だから女はどうしても内面とか情緒とか、そういう、構造に比べるとみみっちいことを表現したくなる。みみっちくて…

会いたくて3年毎晩うずうず泣いて醜くなったわたしはダメで、飲み会で出会った2人はすぐに寂しさ癒してぐちゃぐちゃ。 そういうものなんだ、おもしろ、わけわかんなくもなるよ、不思議、理不尽。 人魚はおそらく体外受精だって気づいてからもっと好き

わたしの六畳の部屋の、約一畳分がわずかな絵を描く場所。ジェッソで汚れたカルトンがイーゼルに乗って、しおしおの大きいトレペとへなへなの和紙が壁にマスキングテープで不安定に貼っつけてある。イーゼルの後ろにはこの間ドアのポストに勝手に詰め込まれ…

ああどうしよう、わからない、ぜんぶわかんない それが、恋かー、うそ、わかんない、理解不能だ みんな、寂しいの、すごく寂しくなっちゃったから、彼氏ほしいとか、口からだだ漏れするの?それとも盛りついてきちゃったの? 寂しいし、盛りついちゃったから…

ニーチェについての本をどうにかゆっくり読んでいる。わたしは無宗教だから、神についての項などはまったく真新しい気持ちで読んでいるけど、わたしが普段もやもや引っかかっていることについて明確に文章にしてあったりすると、はっとする。わたしが整理で…

階段の下の部屋で受付をしているけど、気づいている?相当に暇だから、キキみたいに、えんちゃんみたいに机に顎を置いていたいけど、机が高すぎてできない。の、気づいているの 太宰治のパンドラの匣は青春と死ですごくすきだった。言葉使いがたまらなくて口…

ベッドで目をつぶるとよくそういう考えが起きるけど、ほんとうに、脳は、常に、ぜったいに逃れられない物凄い孤独の中にいる。大きなガラスケースに入った培養液の中にひとつだけ浮かんでいる。わたしの脳が入ったガラスケースの外に、ほかのガラスケースも…