2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

あすは、手芸屋でいちばん細い、針を買う

音波的なものを発しているからぶつからないんだって、そういうやつじゃなかったのかおまえたちは。話がちがうじゃないのよ。コウモリにぶつかられたときの気持ち。高田馬場の川のうえにも飛んでいる。ああいう川はいつもグレーだけど好きだ。 迷惑メールはけ…

うまくいえないんだけれど、 こいつは頭が良い、こいつは頭が悪い、という価値観でもってひとを判断するひとがいるけれど、そういうひとたちは、すばらしい表現者のことを“こいつ”に入れないように思うのである、その価値観を当てはめないように思うのである…

「悟るの悟らないのって、−−そりゃ女だからわたくしには解りませんけれど」

女のひとには純粋な師弟関係が結べない。 男のひととはだめである。ロダンとカミーユとは言わないけれど、意識がなくたって、性的なにおいを漂わせてしまうだろう、そうでなくても、男の師が男の弟子に与えるような真の激励を、女の弟子が浴びることはない。…

学校や道路やスーパーを歩いていると、いまここでわたしがバサッと倒れたらどうなるかしら、とよく想像する。そしてそれは、演奏会を聴いているときにここでわたしがウワーッと舞台に走りあがっていったらどうなるかしら、といういつもの想像と同じ種類のも…

基本的にむくんでいる。常に体の内側からぎゅーっと押されている。たまに水が全部ぬけると、とても過ごしやすくて、頭もよくまわるのですが。 むくむなら、お風呂で体を温めるといいよ、と言われるけれど、わたしは汗がうまくかけないからお風呂はとても苦痛…

独我論を唱えるひとは、愛するひとの死をどう受け入れるのですか? わたしは哲学のことをぜんぜんわかっていませんが、家族がしんでから疑問です。

精神だけが老化した青年とは、実は、あらゆる失敗の可能性を前にして足がすくんでしまった青年のことである。彼は口を開けば人生にチャレンジしない自分の生き方についていろいろ聞いたふうのことをいうかもしれない。しかし、真実は、彼は人生を前にして足…

誰もいない森で倒れる樹は音を立てるのか? という問いがなんとも好きだけれど、誰に見られなくても、発せられてる美があると、この人たちを見ていると感じてみぶるいする。 http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rls=com.microsoft:ja:IE-Address&rlz=1I7S…

こどもに呪われたひとには、おとなの呪いもやってくる。こどもの呪いから解き放たれて、平静といった顔をするけれど、それはおとなの呪いがやってきただけ。いまも呪われている。こどもの呪いと戦えたのなら、おとなの呪いとも戦うべきはずだ、それともおと…

誰もいない夜の、うすい黄緑色に光る長いホームに立っていると、踊りが踊りたくなってくる。ホームの先端まで走っていってもいいし、柱の後ろに隠れたり、周りをくるりと回ってもいい。白線の上で、美しいポーズをとってもいい。 わたしは踊れないから、だめ…

夜8時半のスーパーで長渕が流れていた。スーパーに特有の、あの安っぽいサックスみたいな音色じゃなくて、歌声で。長渕の歌をバックに、ひとりで買い物をするおじさんを見ていると、なんともいえない物語が発生して、わたしは感動しちゃうワといった気分だっ…

まあ長渕はすきじゃないんだけれど。 ほんとうはボブディランを知っているだけで「ボブディラン知ってるんですか??」となったりするのはもううんざりじゃ

福田さんはわたしのとてもすきな作家なので、ここを見ているひとにだけでも知らしめよう。 http://www.yamasa.com/musee/events/%e5%af%be%e8%ab%87%e3%80%8c%e7%a6%8f%e7%94%b0%e5%b0%9a%e4%bb%a3%e3%81%a8%e7%a6%8f%e6%b0%b8%e4%bf%a1%e3%81%ae%e5%b0%8f%e…

「すごい似てるよね」「眼鏡してないときそっくり」と女の子のきゃっきゃとする声が、後ろから聞こえる。ひょっこり現れた小太りの男の子が、「ねえ、誰かに似てるって言われない?」と言うから、考えてみたけれど、よこためぐみさんか、あいこさましか思い…

いまからそちらへ身を投じるのでこれでもかというくらいひとりであることを感じさせてください。夜。おやすみなさい。

明らかに近い将来解決されるであろう悩みを相談されるのはいやなものです。 マーチレベルの大学の、可愛くて話すのも上手い女の子の就活の不安。エスカレーター式に早慶上智大に進んだ、顔の整った男の子の、彼女ができない悩み。 一寸先には解決されること…

子ども「ねえ、カラコンしてるのー?」 じっとしてないくせに眼の奥はちゃんと見てるのか カラコンはしてないぞ ありがとうね 帰宅したらベニバナのつぼみから新しい花びらがふきだしていた。

男の人に生まれていたら、そうしたら、きっと男の人と純粋な会話ができただろうな。純粋に賛同されたり、批判されたりしていたろうな。 そういうことが、堪らないほど羨ましい。

近所の生協で、値下げのラックに入っていたベニバナを買った。おもひでぽろぽろに出てくるあれである。たしかに素手で摘んだら痛そう。花摘みをする娘たちの指先からは血が流れ、ベニバナの朱が娘の血でより赤く染まった、なんていうけれど、わたしの手はい…

「俺の現在は僕の少年時代の嘘だった 俺の少年時代は俺の現在の嘘だった」!

美術大学にいかなければ何になっていたんだろう?なんて考えるのはあほらしい。過去はそれですべてだ。 なんて言って、このあいだ実家の机を整頓していたら、中学2年生のころの学級通信が出てきたのですが、その内容におどろいた。3学期最後の学級通信で、…

夏目漱石の『こころ』について 「もう一章あってもよかったんではないか。先生の遺志をどう受け止めたのか。残された奥さんはどうなるのか。という問題が残るから。書かれなかった4つめの章の展開を私ども小説家は勘ぐるのです」という内容の島田雅彦の発言…

わたしにはもうのびしろがない という旨のことを言いたいと思って、わたしはつまりもうゲンガーみたいなもんです、という言い方が思い浮かんだのですが、ゲンガーが最終進化ってみんな知ってるかしら、と思って、わたしはつまりもうカメックスみたいなもんで…

あがた森魚の最后のダンスステップ、冒頭の部分がゴダールの女と男のいる舗道の引用ということを今日知りました。女と男のいる舗道のアンナカリーナはとてもかわいいので、見たら女の子は誰でも髪型を真似したくなっちゃうとおもうのですが、わたしは髪を切…

どうしてそう、世界を傍観しようとするのか。どうして世界の当事者として、讃美したり、おもいきり失望したり、し続けられないのか。 “見られる者”は、“見る者”の驕りを必死で睨みつけては、ああ、気づいてないわ、といつもいじけるのです。一人残った夏休み…

わたしはどういうわけか小さい頃から不審者や痴漢にあうことが多かったので、“おんなであることを意識させられる”ことについては人より敏感というわけです。

妹が連れてきた男の人が高身長で菓子折りなんか持ってくる割とできたやつだったことが気に喰わなかったらしい父は、芥川賞の田中慎弥のニュースを見ながら「○○(わたし)はこういう人じゃなきゃだめ」と言った。私は笑ってしまった。 子どものころから科学や…

ただパソコンをするだけなのに、なんとなく浴衣に着替えたのです。中学生のときに買ってもらった、撫子模様の浴衣。そうしてちゃぶ台の前でお姉さん座りをすると帯がアコーディオンを縮めたときのようにだんだんになって、呼吸をするたびぎしぎし言うのです…

展示なんかを通して、知り合った人が、後日言い寄ってきたりすると、気持ち悪い。なにが気持ち悪いって、かわいくもないのに言い寄られてる自分がサイコーに気持ち悪い。 「若い女」という肩書が、かわいくもない、という事実を覆い隠すくらいはっきり表示さ…