2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大人になるのってこんなに大変なのかな 全部が、全部がよく見える。木目がよく見える、枕に敷いた、タオルの上の、小さな皮膚の破片が見える、前の席に座る人の、黒いセーターについた髪の毛の、毛根が白く浮き上がって見える。 あまりにもわたしは此処にい…

いまさらブラックスワンを観たのですが、みたあとにシネマハスラーをきいてみたら、「身体」の一言が視聴者からもらいむすたーうたまるからも全然出てこなくてびっくりした(うたまるは分かった上で特に言及することはしなかったのだろうが)。わたし観るう…

今朝、目が覚めて、鏡を見たら、わたしの目の色がさらに薄くなっていた。家を出ると人からも、目の色が薄くなっていると言われた。なにか始まるんでしょうか。

と口数の多い自分に反吐が出る。頭がいつもパッパカパッパカしてる。じっとしてるほうがまだ素敵だと思います。最近じゃ変質者も寄ってこないの。

昔のお母さんたちは、起きて家じゅうの雨戸をあけるだの、ご飯をお釜で炊くだの、洗濯板で布おむつをごしごし洗ったり、大根の泥を洗い流したり、お風呂を沸かす薪をくべたり、子供はたくさん産まなきゃいけないし、それはみんな大忙しだったろうと思い浮か…

このバスの運転手さんは、次はどちらに曲がる、次の交差点はとても揺れる、などといちいち声をかけてくれて、たいへん親切です。 ちょっとでも気を抜けば涙を出せる。わたし、高校生のときに映画をとっていたら、舞台は冬で、白っちゃけた、それは清潔な画面…

頭の中のすべてが冴え冴えと、フェルトペンでなぞったようにはっきりとして、頭が苦しい、どっきんどっきんする。オードリーのオールナイトニッポン、バックトゥザフューチャー、つぎに描く絵のこと、先生になること、おじいちゃん、泥棒、男の人、欲しい洋…

「−−ちゃん、なんか強そうなかんじになってる」と、ひさしぶりに会う友だちにはいつも言われる。わたしはかつては、女の子が自分の存在を脅かす恐れのない女の子に与える称号「かわいい」を、毎日毎日与えられていたのですが、いまじゃあひと月に2回くらい…

この調子ではわたしは、60歳になるころには過去の重さで潰れて死んでいる。 どおりで、最近体重が重いのかしら。 高校のころの後輩の男の子に、「太った」と笑われた。「あのころの思い出の重さ分」

中学の頃からいちばんの仲良しだった女の子は今もフェイスブックのアカウントのなかでかわいくきれいである。いま、水色のパジャマに茶色のメガネをかけ、不本意に短くなってしまった黒い髪を一つ結びにしているわたしは、わたしは? 千鳥格子の制服を着てい…

かれがくれたちいさなサファイアのついた指輪を見て泣くのは、それが似合わない汚い手を持っている自分へ対して。このエゴ。 おとなりのアパートのひとが、うがいをする、ぐちゅぐちゅ、口から吐きだした水でシンクがびろびろと鳴る音が聞こえるの ぐちゅぐ…