mekab2007-05-12

「だって、あなた赤ずきんちゃんみたいだ」
後輩のおとこのこが、せらせら笑いながら言いました。年下に 赤ずきんちゃん と言われる気分といったらない。はー 大人っぽくなりたい。でもたぶん、わたしは大人っぽくなろうとしたって無理です。ひとつめに、わたしは周りからわたしを隔離してわたしらしさを頑丈にしようともんもんしているからです。精神的な隔離を強行していたら周りの成長に追いつけなくなっていて、いつのまにやらわたしはひとり幼いままでありました。もうひとつはわたしは周りから少女のイメージを着せられているので、それを壊すのはむずかしいからです。いつもちょこんと座っているイメージなのです。客観的にちょこんなのです。わたしが主観的に全力でどおーんと座っても、わたしはいつまでたっても客観的にはちょこんなのです。ちょこんは壊せないのです。
内側からも、外側からも、わたしは少女を押し付けて押し付けられて、少女から逃げられません。  だからわたしはずうっと、おとなになれない ならない