だれもいない図書室でひとりで勉強していたら、クラスのおとこのこがひとりやってきて、なにしてるのーってわたしのまえの席にすわる。べんきょうなんてするんだっていう顔で見てくるから、わたしべんきょうするよって言う。ずっとほかにだれも入ってこなくて、ずっとおしゃべりする。ともだちが入ってきて、気まずそうに出ていく。あとからともだちに、すきなのかもとか思ってみたらって言われるけど、まったく思わない、かくじつにちがうんだけど、ちょっとくらい調子に乗ってみればいいのに、まったく思わない。おとこのこはわたしにゆうこりんみたいって言う。わたしはいつだって本気だからちがうっておこる。おとこのこはそれが本気っぽくないよってわらう。だってゆうこりんてあなた!典型じゃないか!たとえたらだめ金輪際 こんりんざいって金輪際って書くってきょうまなんだんだ ゆうこりんざい