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さくらの枝が地面に落ちていました。少し前にすれ違った中学生が、木を揺さぶったときに落ちたのでしょう。わたしはそれを拾って匂いをかぐと「さくらって桜餅の匂いしないんだね」と言ってきみの顔のまえに枝を差しだしました。差しだした枝をのけてわたしにくちをつけたきみは、きっと趣がない、ばかでしかたない。「さくらって桜餅の匂いしないんだねって言ってるの」