硝子割った

繋がった、あなたの声はわたしのこいのおわりの合図  ふられにいくのにこんなに気持ちよく疾走しました  通行人の怪訝な顔  ふられるかなしさより会えるうれしさが大きくてあなたのうちまで全速力たもちました  今日はワンピースでよかった  わたしのなかにあるあなたの顔、3年ぶりに更新されました、息切れするわたしを見ての笑顔   やっぱり頭の悪そうなおんなのこと付き合ってる、そんなおんなのこをだっこするんだなーとおもう、わたしは誰かからだっこされそうになってもあなたのことおもうと全部引き剥がしてきたんだよ  いっぱいいっぱい勉強してもおもっても、ばかみたい、わたしのこいはばかなおんなのこにやっぱりやっぱり負けてた  笑ってほしくてくだらない話をたくさんした、3年間のわたしのおもいの丈なんて口にしなかった、いったいわたしはこの大切なときに鳥居みゆきのナイススティックの話をした  こどもをなだめるみたいにわたしを扱うから、またぜったいいつか会うってわたしは3回もだだこねるように言った  あなたの「気をつけて帰りなよ」のセリフぜんぶ聞かないうちに、「おやすみ」逃げるように走り出したわたしの、後姿が、消えるまで見ていてくれたとは思えないけど  見ていてくれたってことにするね  家を飛び出したときにひっかけてきたサンダルの、走るのに不向きなことです、靴擦れで皮が剥けています、きっとあしたは筋肉痛  痛いよ、すきです、すき、あなたのかおは笑顔です、ばからしい さよなら、さよなら、さよなら 淀川さんだよ、知ってんのか