mekab2008-10-26

課題がひとつ終わったこともあって靴を買いました。お父さんの靴にヒールがついたような編上げの皮靴。ブーツじゃないよ 靴を買った。 去年あたりから短いブーツをブーティーというけどブーティーて。言うのはずかしくないの、レギンス然り。アンクルブーツじゃないの ブーティーて、塩沢兼人さんもびっくり。ぶりぶりざえもんがもっかい見たいね。  ともあれ靴を買って家路につくことはやっぱりいちばんのしあわせです(日本人は“やっぱり”を使わないと話せないくらい“やっぱり”を頻繁に使うらしい、先生が言っていた)。  家に着いて箱を開け、一通りにやにやしてからベッドに倒れこみ、靴の像のかすんできたころ、わたしを襲うのは「なんで」の一言です。劇団ひとりに肉じゃがを投げ付けられ、捨てられた嫌われ松子が「なんで」を連発するときのように、「なんで」と叫びたい気分にさいなまれるのでした。わたしが写生コンクールで入賞し、朝会で賞状をもらったとき、「しゃせいするとこ描くんだってさ」と笑った茶髪の中2を見たときから、世界がわりかしげすいことを知ってるよ。あらびき団はおもしろいんだよ おかーさんわたしはこのわりかしげすい世界で靴に微笑むすべを知っているよ 近所の農家のおばさんのところへ栗を買いに行くことに今から胸を躍らせているんだよ