愛のむきだし

ものすごいものすごいわたしの今まで観たことないものすごいエネルギーで迫ってくる映画でした  4時間という長尺なのに、本を読んでいてラスト何ページがとても惜しくなるときみたいに、まだまだずっと終りが来ないでほしいと思うくらいとてもわたしはスクリーンに食いついていました。  
役者さんたちは全員すばらしくて、主人公が首を絞められるシーンなんて血管がはっきりと浮き出ていて目を瞠りました。特に安藤サクラという女優さんは、平成の細い美人には無い、原節子のような、昭和っぽい、日本人本来肉々しさと また今回はものすごい狂気があってわたしにはとても印象的でした。岩松了が映ったとたんにお客さんみんな笑っててそれもまたスゴイネ
低俗なものと崇高なもの、変態とか宗教とか性欲とか禁欲とかすごい複雑なテーマがぎゅうぎゅうに詰め込まれているのにそれでも中心は愛の話で、今回はわたしは一つ覚えに純愛に感動していました  性愛と宗教の対抗って、今までわたしが考えたことのないことをものすごいスピードで提議されたふうです 次に観るときはそういうことにも考えが巡らせられたらイイネ   とにかく今回は純愛の映画として感動しました。恋空が祭り上げられるおかしい世の中にこういう純愛の映画が現われてとてもうれしい