ちっちゃい ちいちゃい ただの一回の失恋でなんでここまで卑屈になれるのか自分でもびっくりするばかりだ。わたしの大好きな人がわたしと正反対の人を好きだったというだけの話なのに、それは大げさなわたしにとってはわたしの価値観の崩壊とイコール。  好きだ、素敵だ、素晴らしい、と思ってわたしが積み上げてきた知識とか、感覚とか、技術とか、そういうものに0円が付けられた気になった。  でもやっぱりわたしはその0円かもしれないものが好きだし、すてきだし、すばらしいと思うから、今も積み上げ続けるしかなくて、だけどぐらぐらする、本当に0円かもしれないし、少なくとも大好きな人からは好かれなかったものを積み上げていく虚しさ。 それでわたしのことを好きだとか言う人はわたしの積み上げてるものの価値なんてわかってないのにそんなこと言うんだ。なんだかそれも虚しい   だけどさーほんとうはただ失恋しただけの俗だよ  ヨーシかわいくなって見返してやるんだから☆とかなんでそういうとこは俗になれんのか     少なくとも大好きな人からは好かれなかったものを積み上げていく虚しさ