バイトで狭い部屋でひとりじっとしてると、うっうって動悸がなる。で、少し泣くの、あほらしー。デパスデパスだって友だちとはしゃいで、でも処方されたのほとんど飲んでない、精神安定剤なんて言われたら、なんだか、薬飲んでることファッションにするだささ。だってそれに気持ち悪くて病院行ったら筋肉の緊張を緩めるためって処方されたの、メンタル宛じゃないのこの薬ちゃん。恵まれているからあたりまえです。幸福。   息がはっはっと言ってちょっと咳も出してみたりして、目がぱっちり開いちゃっう、嘘くさい。   頭の中に鮮明なイメージが浮かぶ。まずイメージは手前に大きく現れて、奥の方にひゅーと吸い込まれて小さくなり、また次のイメージが手前に現れ、同じように奥に吸い込まれていく、それのループ。 大好きだった人の顔がぼやけたもの、トイレでセックスする友だち、大好きだった人のところに走っているわたしを客観的に見たもの、全く好きじゃなかったけど一緒に居てしまった人の顔、テレビで見たcoccoの波みたいな動き、色黒の女の子、こっちを見てるわたし。the white stripesのpvを逆再生してるみたいに、近いものが遠くに、大きいものが小さく、吸い込まれてく。走馬灯は横に流れるそうだけど、わたしのこれは奥へ奥へ。そして再び現れて、また奥へ。   ぐわんとなって、嘘っぽく、ちぢこまってるけど、こんなの演技なんだろーよって自分で疑う。自分を少しでも不幸せにするための。   落ち着いたころには、古本屋のおじさんにもらったリボンの騎士を読んだ、リボンの騎士の曲を口ずさむ余裕だってある。