今日の夕方5時くらい、オレンジ色の電車に乗っていたわたしはドア脇の手すりにつかまって窓の外を眺めていると、だんだん黄色い電車が追いついてきて、ふたつはしばらく並行して走った。外はもう薄暗いから、黄色い電車の窓はまばらに座った中の人たちをフイルムみたいに切り取ってわたしに見せた。携帯をいじる人、寝る人、本を読む人  その中で、わたしと同じようにドア脇に立った子供2人は、こっちを見ていた。並行して走るオレンジ色の電車を見てニコニコしていた。 君たちが主人公だ!!と思った。