わたしが不健康なのを見て、「わたしなんて健康しか取り柄がないの、馬鹿は健康だから」と笑ってくれるひとがいるけど、健康は、なによりも格上の才能です。
水玉になったわたしの首元をみるひとが、視線をわたしの目にもどすとき、わたしは、そのひとの目をみている 気にするなと男の人に言われても宙を睨む。宙を睨む。それでも首元のあいた服を着るのは夜の風が治してくれるような気がするからだ ハイヒールを履くとより高尚な夜の風に吹かれる気がするのだ おやすみなさい