明らかに近い将来解決されるであろう悩みを相談されるのはいやなものです。 マーチレベルの大学の、可愛くて話すのも上手い女の子の就活の不安。エスカレーター式に早慶上智大に進んだ、顔の整った男の子の、彼女ができない悩み。  一寸先には解決されることがあまりにも目に見えていて、何を言ったらいいか全く思いつかない。「○○さんは受かるに決まってる顔だから大丈夫だよ。わたしみたいに人を見下したような顔してるやつはダメなのよ」「○○君みたいに顔が整ってる人は、もてはじめたらそんなプラトニックな精神すぐ忘れちゃうんだから味わえるうちにしっかり味わっとけ」  わたしは、広く浅い付き合いができない。