いろんな人の撮った写真をみていて、大学に入ってからのじぶんの写真がほぼ全くないことに気づく。おじいちゃんのお通夜のあとそのまま泊まった斎場の、障子から朝日が射しこんで白っちゃけた和室で、喪服を着て朝粥を食べる姿を妹に撮られた写真。青森旅行に行ったとき寺山修司記念館で、天井桟敷のメンバーに囲まれる顔だしパネルに、大はしゃぎして友だちと撮りあったはいいものの、反射で肝心の寺山修司の顔が消えてしまい、ただの白い板から顔を出しているようにしか見えなくなってしまった写真。これ以降わたしはカメラに認知されていない。