帰省したその日、わたしはおじいちゃんの部屋に行き、おじいちゃんがベッドから落としたテレビのリモコンを広って、うまく動かせないその体勢をなおした。「またくるね」と言って部屋を出るわたしのほうを、おじいちゃんは、じっと見ていた。不自然に首をお…
人はたしかに居て、自分と同じ世界を見ているのか、そんなこと全部不確かだというのに、自分が在るということだけは確か。その確かさが罪深い。世界を連れてこい
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。