鉄棒のしずくにふたたび出会ったのは、空気人形を観たとき。心をもった空気人形、ペドゥナが、板尾創路の部屋の窓をあけて、物干し竿についたしずくを指でなぞって落としたとき。わたしのなかのうたまるが、5億点!といった。
わたしのしずくの原風景。 雨の翌日、校庭の鉄棒の下に、つららのように連なって、くっついていた、しずく。小さい鉄棒から大きい鉄棒まで、指でなぞって歩いて、落としていった。わたしがぜんぶ落とすんだから、誰もさわらないでね、とおもった。 喘息の吸…
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