でも彼の一目惚れの恋はやぶれたとききました、最近。わたしはそれについて、とくに可哀想ともざまみろとも、なんとも思わないけれど。彼はとっても高校生をまっしぐらに生きていてたのしそう。心にお花畑を作ってはおんなのこを入れて一緒にワルツを踊ってそしておんなのこは出て行くのですね。いっぱいその繰り返しをするのですね。すがすがしいんだあ。  わたしは、わたしのお花畑のなかで「ちょっと出かけてくるから、すぐ帰ってくるから、待ってて」って言われたきり、ずうっと帰ってくるの待っている、実際そんな希望のあることは言われていないわけだけど、待っててって言われたきり置いてけぼりにされたように、むなしい。 お花畑はずっと無人のままほっぽらかされてるよ