mekab2007-04-10

もう七ヶ月がたった。もう七ヶ月も、あなたをひと目も見ていません。七ヶ月も、なんにも、ちらりともわたしの視界に入ったことはありません。卒業して2年がたち、その2年の間でほんの何回かあなたを道端で見かけ、そして最も最近あなたを見かけたのが、七ヶ月前なのです。七ヶ月前にわたしがほんの何秒か見たあなたは、その瞬間のあなたのままわたしのなかで生き生きとしています。七ヶ月前からなにも変化はありません。わたしに手を振ったあなたの映像だけが何度もわたしのなかで流れています。


夢のなかだけで、あなたはいっぱい動いています。わたしのすきなように、わたしのしてほしいように、わたしの隣にいて、わたしの名前を呼んで、わたしとおしゃべりしてくれます。でも夢のなかのあなたというのは、わたしが勝手に作り上げたもので、きっと全然本物のあなたと違うかもしれない。わたしは七ヶ月前のあなたしか記憶に新しくないから、あなたの詳しいことなんてわからないから、勝手に勝手に、頭の中であなたを成長させて、それを夢に見てしまうのです。


わたしの頭のなかで想像のあなたを創ってしまいそうで怖い。わたしの好き勝手でうそのあなたを創ってしまいそうで怖い。あなたはリアルなあなたでなきゃだめだのに。わたしの勝手なあなたじゃだめなのに。


だって七ヶ月もひと目も見ていないんだもの。勝手なあなたを頭に創ってしまってもしようがないほどの時間が経っています。もう卒業して2年もたつのに、こんなにこんなに、毎日毎日頭がいっぱいだ、2年の間で、ほんの何回かしかあなたを見かけていないというのに、毎日毎日頭がいっぱいだ。


なにもわがままなんて言っていないじゃないか、わたしは。会いたいって思っているだけ それくらい、叶えてくれたらいいのに。神様はばかなんじゃないかしら。願えばかなうって、誰もが言うけど、そんなのうそじゃないか。お風呂のタイルに涙が落っこちるばかりです


あなたに会えたらそれだけで、空も飛べそうです きっとほんとに飛べそう