■

夢を見た。さかもとりゅういち似の、あきしののみやさま似の、40代くらいのおとこのひとと一緒に、わたしは健康診断のために病院にいた。おとこのひとはどうやらわたしの学校の先生らしく、心配するようにわたしのそばを離れません。「これからもきみと一緒にいるんだから、髪を黒く染めないといけないな、これじゃあだめだ」と、おとこのひとはじぶんの白髪まじりの髪の毛を、枝毛をさがすOLのようにいじりながら、つぶやきます。わたしこんなにこどもっぽいから、とわたしが言うと、それでいいと言っておとこのひとはわたしのくびすじをくちでなぞりました。採血のあと、身体測定のあと、バリウムのあと、検査のあいまあいまの時間、おとこのひとはわたしを抱きしめてはくびすじを這うのでした。　　つまりへんたいのおじさんの夢を見た。病院でへんたいで学校の先生ってくっつくとひどいね、やらしいですバ、バリウムのあとって。　なんか新しいジャンル切り開いちゃったんじゃないのとおもって、人妻とかに並んでバリウムが。そんな日が、来るとおもうよー　わたしバリウム界の切りこみ隊長になりますんで