2008-03-06 ■ きみのすきなところは、人間らしい少年でありそうなところ。わたしの思い描く少年どおりのことをしていそうなところ。重松清で読んだような少年でありそうなところ。手には何か、とれないにおいのこびりついていそうなところ 少年達 歓喜の声が聞こえる まだ見ぬ神秘の果実への 夢をうちに秘めて 快楽の明日が見え隠れする休むことを知らず 夢をパートナーに ワルツを踊り続ける動脈の静脈のリズムにあわせ夢が雪のように溶けるまで 少年達 ―戸川純「少年達」