ともだちと夜まで食堂で過ごし、明日がいやで、ともだちには恋人がいて、明日がいやで、わたしはしつれんを忘れたふりをしつつあり、明日がいやで、ジンジャーエールはおいしくて、明日がいやで、ラーメンズの「器用で不器用な男と不器用で器用な男」は見ると泣いてしまって、明日がいやで、わたしのすきなブラウスはなかなか売っていなくて、明日がいやで、レースのついた紺色の下着はかわいくて、明日がいやで、頭が働かない  頭をなるべく働かせないようにしてるんだ、明日がいやないま、頭が働いてしまったらそれはもう辛いんだ        ベッドのうえ、電気を消した暗がりの、わたしのとなりのこのかたまりが、あなただったらとおもうんだ、布団は触ると潰れるんだ ベッドのうえ、電気を消した暗がりの、となりのおおきなかたまりが、あなたであるおんながどこかにいるんだ、触ると肉は暖かいんだ