mekab2008-10-15

小泉 今日子の「ひとりのひとにずっと引きずられるなんて、なんか老けそう」 美しいすてきなひとの一言は、なんて軽やかで、すり抜けていくような清々しさでしょう。 そんな一言のまえでは、美しくないわたしは悲劇のヒロインでもなんでもない。ものすごいエネルギーを要する嗚咽を漏らしながら絞り出す涙は、「老けそう」と美しいひとに一掃される
月が雲の上でくっきりまんまるに光っていました 実際は雲の下で光っている 雲の下なのに、めきめき光ってるの、雲のフィルターを通してもぼやけない月、ふしぎ、きれい、真上を見ながらこぐ自転車は危ない きれい、かぶさった雲は月の光で透きとおり、眩しい太陽を見たときのようなびやっと不思議な色を帯びていました なんてきれい、こんな美しさを感知したわたしは崇高だとおもいました おもいこみました 大半のひとが見過ごしてしまう美しさに、気づくことができたわたしは、そのひとたちよりしあわせなはずではないの なんで月は涙でぼやぼやになっていったの