作品乞食のススメ

なにか映画をみたり、本を読んだり、舞台をみたり、絵をみたりして、それがあまりすきじゃなかったとしても、わたしはそうそう「つまんなかった」で片づけられない  作品からなにかしら得ようとしたくなる。それはせっかくお金をかけてみにいったり、読んだものを切り捨てるのはもったいないとおもってしまう、貧乏、ケチだから。それにわたしの頭はまだ薄っぺらだから、作品からなにか得て頭を更新しないととおもうから。   なにか作品をみたあと、つまんなかったとか、面白くないとか良くないとつっぱねることのできるひとって、いろいろ豊かなんだとおもう。作品を見に行くためにかけたお金なんて惜しくないお金持ちで、作品からなにか得なくたってすでに頭がお腹いっぱいだというひとだとおもう。   作品に対するときは、ぜったい、貧乏のほうが、頭がぺこぺこのほうが、鑑賞者としてしあわせだとおもう