すぐに誰かをすきになり恋人になってるひとが世の中に溢れているんだから、わたしはそれと同じように、家族がとてもすき。怖い、家族をすきであるわたしをださいというような目で見る人がいる世の中が怖い。すぐに誰かをすきになれるひとたちのほうがわたしにとっては不思議なのに、そっちのほうが大多数なんだから、もうそれは世間的にそっちのほうが正しいということになる。 わたしが、軽薄、と思ってしまったコに似ているひとたちが世の中の大多数なんだから怖い。大多数なんだから、もうそれは世間的に軽薄でもなんでもなくて、むしろわたしが異常で貧相。 わたしのすきなひとの目から見たって、それはもう大多数で、わたしは少数派で、だから大多数の方が魅力的。 わたしがいくらわたしの良いと思う勉強をしたって、信念を持っていたって、それはもう大多数のひとたちとははずれているから、世間的にはほんとうに人間的に劣っている。ほんとうに、人間的に劣っている。 怖い、だって思ってるのと力がぜんぶ逆にかかっていく