階段の下の部屋で受付をしているけど、気づいている?相当に暇だから、キキみたいに、えんちゃんみたいに机に顎を置いていたいけど、机が高すぎてできない。の、気づいているの   太宰治パンドラの匣は青春と死ですごくすきだった。言葉使いがたまらなくて口に出して読む、狭い部屋に響く。グッド・バイなんて、文がなんというかモダンだ、カラフル、ビビッド。太宰治ってすごく昔の人のイメージだったけど、意外に松本清張と同い年なんだね   永井均ニーチェの本も読みはじめた。ニーチェの言うところの強者と弱者の定義がまだいまいちわからずにいる、今の時代でいうならたとえばどういう人のことを指しているの  階段の下の、狭い三角の部屋で口をとんがらせてニーチェの本を読んでいるの、気づいていないんだろ、ねえ、ねえ、やっとるぞ、ようしきた。