さいころ病気で子宮をとってしまった女の人が、実の母親に代理出産をしてもらい、今では子供はすくすくと育っています、というニュースがあった。  一昨日の朝のニュースでそれを見て、わたしは、子供を産めないその女の人の苦しみを切実にはとても理解できていないと思うのだけど、実のお母さんに自分の子供を産んでもらうというのは、わたしならものすごい生理的な嫌悪感に襲われるだろうと思って、食べていた食パンがだんだんおいしくなくなってきた。      わたしにとっては、妊娠するということ自体とてもグロテスクなことなのに、このことにはそのグロテスクさが何重にも掛かっているように思ってしまう。     わたしの大好きな人の子供を妊娠してお腹が大きくなっていくお母さん 親になるということまでお母さんに頼ることになったわたし わたしの兄弟になるわたしの子供 お母さんは子供に対して祖母ではなくどこか母の気持ちを抱くんじゃないか       良い悪い正しい正しくないの話ではなく、じゃあ他人に代理をしてもらうならいいの?という話にもなってくるし、考えさせられた