誕生日に友だちにもらった、カミュの異邦人を読んだのだけどすごく面白かった。「真実何かを悔いるということが私にはかつてなかった―  私はいつでもこれから来るべきものに、たとえば今日とか、明日とかに、心を奪われていたのだ。」とか、「私ははじめて、世界の優しい無関心に、心をひらいた。」とかを、わたしは手帳にメモをして、それから、最後にムルソーが心の底をぶちまける場面を読むとき、わたしは、「愛のむきだし」でヨーコがコリント第13章を叫ぶシーンを観たときのように目を見開いて、ドキドキした。でもカミュに言わせると重要なのは最後ではないんだって。    今まで外国の本っていまいち読みづらいと思っていて、それは「彼女は〜と言った。〜だというのにね。」みたいな語順がとても苦手だからなんだけど、それはわたしがアメリカやイギリスの人の本しか読んでいなかったからだった。元がフランス語の本はとても読みやすいし、精神的にも日本人に近いものがある気がした。だから今度は、サルトルを読んでる。    今日ね、いつも「キヨミ」ってサインするお客さんが「ヤヨイ」ってサインしてきたから、そんなこと言うならわたしは駒子が良いってばとおもった。