わたしは夢の中で発狂した。発狂とは、絶望を強要されるよう、絶望に閉じ込められるようだった。  暴れても叫んでも自分を取り巻く絶望の膜を破ることができず、なのにわたしの頭は膜を破ることにしか働かなくて、他の思考ができなくなっていた。その様子は外から見れば社会との関わりを放棄したように見えるのだろうと、そのことだけは一瞬思考することができた。