どういうわけか、わたしの特別仲のいい友だちは、いまの友だちも、高校生のころの友だちも、いちように、醜いものをばかにする。  脚のだらしなく太い女子が短いスカートを履いていようものなら容赦しない。太いふくらはぎで伸びたしま模様の靴下も。これといってかわいくない女子のカチューシャも、汗でにじんだアイシャドウも許さない。食べ物ばかりを囲み合う女子たちも汚い目でさげすむ。くすんだ肌のうえにのるピンクゴールドのアクセサリーも。  そのかわり美しいものはじぶんをころして称賛する。   そういうわたしの友だちをみれば、容姿がきれいなので、そのばかに仕様、また称賛の仕様は、みていて美しくてなりません。