「俺の現在は僕の少年時代の嘘だった 俺の少年時代は俺の現在の嘘だった」!

美術大学にいかなければ何になっていたんだろう?なんて考えるのはあほらしい。過去はそれですべてだ。        なんて言って、このあいだ実家の机を整頓していたら、中学2年生のころの学級通信が出てきたのですが、その内容におどろいた。3学期最後の学級通信で、生徒にとったアンケートを先生が集計して、クラスのかっこいいランキング、おもしろいランキングなんかを書いてくれているのですが、わたしの結果が、やさしいランキング、勉強ができるランキング、器用ランキング、いいお母さんになりそうランキング、かしこいランキングなど、異様なほど席巻していて、こいつはどんなやつだったんだ、と思った。名字が五十音順のうしろのほうなので、わたしの席は窓側の後ろの方で、生成りのほこりっぽいカーテンの、強い風に吹かれて膨らんだそのなかに、わたしは机ごとすっぽり隠れていた記憶だ。