朝会、写生コンクールの表彰状を校長先生から受けとる背中で聞いた「射精」とけらけら笑う男の子の声に世界の不潔さをみて睨みつけていた中学生のわたしは美術部に所属していて、そこにはのちに揃って東大理三に現役合格する姉妹がいたんだけど、その子たちとは別に、ビジュアル系にのめり込んで、レズみたいになって、リストカットとかして、不登校になった2人の女の子がいた。わたしはその子たちを見て、あんなふうにはなりたくないと強く思った。無自覚の淵に落っこちていく女の子になりたくなかった。 それからわたしは自覚を心がけた。自分を見るための3つめの目を地上3メートルくらいの宙に飼いはじめた。
友だち「ーさんがカップラーメン食べてる!似合わない、カップラーメンなんか食べちゃダメってかんじ」わたし「うん、だよね、だからせめてしょうゆ味にした。ほんとはカレー味が食べたかったけど」友だち「あ、自覚してるんだ」自覚した
わたし「わたしリストカットとかしてそうって思われたくないってすごく思っちゃうところある」友だち「え、大丈夫だよ、ふつうに地味な図書委員てかんじだよ」自覚まちがい
わたし「わたし脚だけ痩せててハンプティダンプティとかさまぁずのみむらみたい」友だち「まあね、長キティだよね」自覚を上回った ながキティ!