ときたま、自分が女のひとであることがたまらなく汚らわしくなり涙がでるのでわたしはどうかしているなと思うけど、今日はハンナアーレントの写真がそのスイッチだった。華やかな着物を着付けられるとき、おばさんに抱きつかれるようにして帯を締められ、よろけまいとする、あの瞬間に、女のひとのかなしさが詰まってる。 『かぐや姫の物語』には、そういう、どうすることもできない女さや、どうすることもできない男さが描かれてた。