だけどカラオケだけはいとしくない。神様どうかわたしをカラオケからお守りください。カラオケに行かねばいけないくらいなら、お尻を触られるほうがましかもしれません。わたしはカラオケで涙が勝手にぽろぽろと落ちてきたことがあります。「−ちゃんどこいった?」と探しに出てきた友だちは、わたしが飛び出ししなに落っことした手袋の片一方を、カラオケの入り口で拾ったようです。お酌でもなんでも耐えますから、カラオケだけは、どうか、カラオケからだけは、神様どうかお守りください。これだけお願いしても神様は「一緒に歌いましょうよとデュエットに持ち込めばいいのだ」とおっしゃる。