全編にわたってわたしの学校で撮影されていておどろいた。 描きつかれて、売店にでもいこうと外に出る、そのときいつも見る、校舎と青空のコントラストとおんなじ。ときには電車が通る、ときには殺陣が始まる、ときには、昨日までなかったはずの丸太が横たわる、何かが起きる、いつものあの広場とおんなじ。学校に慣れ、午前中の実技の授業をみんながさぼりはじめたあのころ、アトリエのドアをあけると1人だけいた、まだ話したことのないクラスメイトの男の子に、「おはよう。」と言ったあの夏の日と、おんなじ風景。