ツァラトゥストラやこの人を見よを読んでいないひとが単なる語彙としてニーチェの話をしてきたので「きみの話にはまるで色気がないわ。その人の生きざまに必然的な実感があってはじめて知識は知識たりえるので、必然性の色気が漂うまで二度とニーチェについて口にしないでくれるかな。わかる?どうして今日マチ子の描く絵具や、パネルや、水張りテープに色気があるのか。」と、言いたい、と、想像したら満足したので、「そうなんだ。」と言って松ぼっくりを触った。松ぼっくりはとてもかわいい。