感性をおしえているのに感性が わからなくなって青鞜を穿く。自転車をこぐたび透ける膝のおさらが、夕焼けの色に似ているなとおもう。 「おかあさん、いまの、ずこうの先生だよ。」 おかあさん、わたし、ふるさとをとおく離れて、知らない街で、指をさされて名前を呼ばれるようになりました。