2008-05-24から1日間の記事一覧

わたしのだいすきな画家に、ピエール・ボナールがいます。ボナールの絵のモデルはほとんどが妻のマルトでありました。マルトはじぶんの本当の名前を何年も隠し続けたうえ、病弱で神経質で、また極度の潔癖症で一日のほとんどを浴槽で過ごしたといいます。そ…

結局ものことをみるとき、静かに対象として傍観できると、大抵それは良くも悪くも文学的だ。じぶんのことも傍観できたら、きっともうすこし、毎日が奥ゆかしく、わたしが唯一に、おもえるようになる気がします

吃音、どもりを知ったのは三島由紀夫の金閣寺を読んだとき。どもりに悩む少年を、哀れむ気持はわたしには全くおきず、むしろきれいに思えた。他人の悩む姿、コンプレックスは文学的でうつくしい