わたしひいおばあさんがいつもくれた宇津救命丸の味が忘れられなくて、ひいおばあさんが死んでしまってから、よく引き出しのなかを探していました。いまもお菓子のうえのアラザンをみると、あのべろのすきまに入りこむような苦い味が思いだされて、口のなか…
「俺のこと分かってるひと世界中にいない」と言うので、「みんな分かるひといない前提で生きるよ。わたしはあなたのこと分からないし、あなたはわたしのこと分からないよ。でもそうだから、ひとは優しくできるんでしょ?」と言うと、彼は「無償の愛がほしい…
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