ひとの顔が近すぎる位置にあると魚眼レンズのようにわたしの目にうつって吐き気をおぼえる。 鼻は大きくわたしの前に立ちふさがって顔の大半を占めている つぶった目はレンズの端にこぼれそうに垂れている なんだか気持よさそうな表情はのっぺりと歪んで汚らしい。にせもののこいによって起こる行動には耽美のかけらもなかった こういう行動がそこらへんで無頓着に、罪悪感も抱かずににたくさん行われてるのかもしれないとおもうと気持ちが悪い。 口をつけることや体がいっしょになることに定義や固有名詞はあるべきじゃない 硝子みたいなほんもののふたりには