電車ひとつとっても、オレンジと緑の電車にばかり乗っていて、中学生のときちかんにあったわたしとは、全く体験がちがうのです。電車という言葉のひびきもちがうんだろうな。わたしが書く電車と、あそこに住む人たちの書く電車では、その言葉の持つ、色みたいなものが、きっと全然ちがうのだろうな、とおもった。