桃子「だけどわたし、まじで心根が腐っています」

山本直樹の漫画をひとに貸したら、そのひとがわたしに感想を言うときに「情事」という言葉を使っていたので、「なんでそんなおじさんみたいな言葉使うの?」と言ったら「セックスって言えばいいんですか」と言うので、「そうだね」と言ったら、次の日からやたらと「セックス」と言うひとになった。「わたしは人前でセックスなんて言ったことないな」と思いながら見る。


回文できた!とおもって「いがいといるいろきちがい」と書いたら全然回文になっていなかった。わたしいまめまいしたわ


「好き」だと言われたので、「君のそれは幻想だとおもうよ」ということを伝えると、「ちがいます」と言っていたそのひとは、最後に「でもスッキリしました。言うだけ言えてよかった」とまさに幻想を見ているにすぎないことをあらわすような発言をした。こんなにも自分しか見えていないひとが「好き」と口にしているのかと思うと、日本中で放たれた「好き」を、相手に届くまえに「一旦あつまれー!」と体育館に整列させて、「いいか?おまえらよく聞け!」とお説教したいと思った