東京神奈川

いつのまにか自分で前髪を切ってしまうことがなくなった。    中学生のころから、深夜のラジオがすき。ぼんやりさみしくて、ねむれないひとたちが、そこに集まっているから。番組がはじまると、ビール片手のひと、参考書を傍らに勉強するひと、布団にくるまるひと、いろんなひとたちがパジャマでぞろぞろ集まってくる。ばかわらいをして、番組が終わると、また自分たちの生活へぞろぞろ戻っていく、この深夜のふしぎな共同体がずっとすきだった。番組が最終回を迎えてしまえば二度と集まることのない共同体。街ですれちがっても、気づくことない、あのとき一緒だったひとたち。    ここが一瞬でも、ねむれないひとたちの小さい小さい共同体になれていたことがあったのなら、よかったなとおもう。展覧会にいったら、むかしここを読んでくれていたひとの絵があった。わたしの好きな作家のタンブラーに、わたしの文章があった。18歳で東京にでてきたわたしは、この4月から東京で働きはじめる。
東京で
失恋した。
http://www.yosinogawa.co.jp/tokyoniigata.htm
http://matome.naver.jp/odai/2136348480927926301