今日は早めに帰ったアパートの部屋は六時頃、群青色。ワンピースを脱ぎ散らかしてテレビをつけるとメゾンドヒミコのエンドロールが流れていた。エンドロールの少しの光がぼやんとわたしを照らして、下着姿でハーシーズのアイスをくわえていたら、呪文みたいに頭に名前が浮かんだ 最近は、恋しいとかじゃなく、本当に無意識のうちに呪文みたいに頭に浮かぶ 隣にいるような気がした。四つん這いで隣を覗き込んでみたけど、座ったあなたの顔はここにありますか。くちを付けたよ。あなたは、わたしに気付かず、あなたのそのまた隣にいる女の子を押し倒した  アイスが一滴垂れる  音楽 細野晴臣って、エンドロールに流れていった  隣にはあなたと女の子が  わたしはテレビを見てアイスを舐めるよ  群青色。